女子アナに聞く! 写真映りを格段にアップするメイク法

フリーアナウンサー

伊藤里奈

フリーアナウンサーの大切な営業ツールのひとつが宣材写真です。通常顔がよくわかるバストアップと全身の写真、2種類用意します。写りが素敵でないと仕事はいただけませんし、実物と違い過ぎてもがっかりされてしまいます。プロのカメラマン・メイクさんの力を借りて撮影しますが、今日は撮影時に教えてもらったプロのテクニックや経験上得た写真映りをよくする方法をお伝えしたいと思います。

ポイントは丁寧なベース作り

写真につきものなのがフラッシュ。光が強いので影が飛んでしまって凹凸がぼんやり、のっぺりした印象になってしまいがちです。そこでお勧めなのがリキッドファンデーションの2色使い。BBクリームでもOK! 普段使っているファンデーション (B) と、その少し明るめの色 (A) を手の甲にそれぞれ出し、混ぜて使います。ここで色はAとBと、C (A + B) の3種類できます。

リキッドファンデを2色 (A, B) 出して、
混ぜて「C」を作ります。

主にCで顔の中心部分 (外側以外) を塗ったら、外側はBで少し影を。Aは小鼻とその周りの陰になる部分やほうれい線などに。ここが暗く映ると老けてみえてしまいます。このような具合に色でベースに凹凸を作ってあげてください。

Cは中心を、Bは外側で少し影を。Aは小鼻とその周りの陰やほうれい線などに。

またクマが気になるという方は、目の下全体をコンシーラーで消そうとしても逆に不自然になってしまうので、消すならクマの一番濃い目頭下から外側斜め下方向に入る芯の部分だけを。コンシーラーはファンデーションと混ぜて使うと自然に仕上がりますよ。ちなみに私の場合、目の下は上品なパール感のあるフェイスカラーを乗せて明るくしています。クマを光で飛ばしてあげる感じ。

あと目じりや口の端、ほうれい線などのよく動く部分はよれるので厚塗りはしない。

最後に、写真を撮る直前に必ず小鼻のテカリをパウダーで押さえましょう。プロ曰くこれはマストだそうです。

ポイントメイクで見せたい自分に

「キレイに写りたい」は皆さんの願いだと思いますが、どんな印象の写真にしたいかと聞かれたらどうでしょう? 私の場合ですとフリーアナウンサーという職業柄、清潔感や明るさをテーマにメイクしています。

目もとは知的な印象にしたいのでアイラインは黒。はっきりきれいに黒色が出て、にじまず描けるものがお勧め。まつ毛の上、下、間に丁寧に入れ、目の左右差をラインで調整します。優しい印象になるように実際の目じりより少し下に長く垂れ目気味になるなど、見せたい印象に近づける工夫をします。

アイラインは下向き長めに外へ。

まつ毛は、かわいく仕上げたいときはビューラーでしっかり上にあげる、キリッと見せたいなら外側に流すように上げてからマスカラを。チークは、小顔効果を出したいので頬骨の一番高いところより内側、黒目の下あたりに入れています。

チークは頬骨の一番高いところより内側に。

ポイントメイクはバランスが重要。すべてが主張し過ぎないよう引き算しながら見せたい自分を完成させてください。

リップはベージュ系ピンクで優しい感じ。
リップを赤にしちゃうと濃い印象。

成功をイメージ

キレイなお肌はなによりも味方。撮影の前日は栄養と睡眠をしっかりとって保湿もたっぷりしてください。自然な笑顔ができるよう、顔のストレッチもおすすめ。顔はあんまり動かさないと表情が乏しくなっちゃいますので、ニコっと大きく笑ったり、目を見開いたり、口を左右に動かすなど、よくほぐしてからメイクを。

また服装も重要。自分に似合う色の服を選びます。カメラの前に立ったとき自信を持っていられる服であることが大事です。自分の顔や立ち姿が魅力的に見える瞬間を鏡の前で研究してください。

そしてその笑顔やポーズ、歯はどれくらい出すのが美しいかなどを、鏡なしで再現できるように身体で覚えます。撮影中は大好きな人が目の前にいると思って自然な微笑みを。私は東北のマイナスイオンほとばしる滝を思い出しています (笑)

素敵な写真が撮れますように!

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